2007年 03月 17日
オーバーハング調整
先日、アライメントプロトラクターを作成していて気付いた事があります。
大した内容では無く、私だけが勘違いしていた事かもしれません。

勘違いの内容を発表する前に 普段私が書いている実効長等がどこの寸法を言っているのか図に解り易く表記してみました。
f0062737_22493352.gif

図のアームはSME 3012Rです。
3012Rの取説を眺めながら、アーム姿図をCAD化しましたので、寸法が表記してある部分以外のスケールは目検です。
この姿図 目検にしてはバランスがとれていると自画自賛しております。

この図から実効長は

実効長=アーム軸受けの中心から針先(ハーマン発行のSME日本語取説にもそう書いてあります。)
又は
実効長=オーバーハング+有効長

です。

※マイクロやサエクの取説では、私が実効長と書いている部分を有効長と表記しておりますので、勘違いなさらぬようにお願い致します。


さて、自己満足のバランス良く描けたアーム姿図を見て頂きましたので、本題の勘違いの内容に行きます。

私が所有しているアームはSME3012Rと3009SⅡのみですので、プロトラクターの調整以外行なった事がなかったので、気付きませんでしたが、
国産アームのようにスピンドル中心からオーバーハングを計る場合、
正しい方法では実効長線上にスピンドルの中心位置が来る位置で計らなければなりません。



次にアライメントプロトラクターを自作するまで気付かず、私が勘違いしていた方法の計り方の図です。
(くどいようですが、先日作成したプロトラクターは勘違いしたまま作ってませんのでご安心を)
f0062737_281664.gif


正誤のオーバーハングの調整方法の図です。



誤図のように、オフセット角ライン上にスピンドルの中心位置を合わせオーバーハングを規定値に調整すると、メーカが求めている本来のオーバーハング値よりも少ない値となってしまいます。

SMEの3012Rを例に紹介すると、この間違った方法で調整すると13.2mmでオーバーハングを調整したつもりでも実際は約12.5mmになってしまいます。
(約12.5mmになる時とはベットプレート上で調整した時です)

※SMEはオーバーハング値を指定しておりませんので計算によりnull pointsが66/120.9になる位置のオーバーハングが13.2mmという事です)

しかし
間違っているとはいえ この方法による誤差は僅かですので音質上 致命的な誤差にはならないようです。

ちなみに、実効長を変えないでベットプレート上でオーバーハングを13.2mmと12.5mmに調整した場合の最大偏差角等は

オーバーハング:13.2           オーバーハング:12.5
実効長:308.8                実効長:308.8
オフセット角:17.615           オフセット角:17.615
0地点:66/120.9              0地点:59.3/127.6
最大偏差角(+):1.4度          最大偏差角(+):1.1度
最大偏差角(-):0.8度           最大偏差角(-):1.3度
最大ピーク歪:0.8%            最大ピーク歪:0.7%

オーバーハングを12.5mmにすると
内周側の水平トラッキングエラーゼロ地点はSMEの旧タイプのように60近辺になってしまいますが、最大偏差角や最大ピーク歪に関しては、大した問題にはならないようです。

本来、アライメントプロトラクターを使用し調整するSMEを題材とした事でかえってわかり難い説明になってしまいました・・・・・・。





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by flashdaiyouryou | 2007-03-17 00:15 | オーディオ | Comments(0)
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